物にも命がある。人生経験を積んでこられた方ならおわかりでしょう。
このふとんは、N様のお嫁入りふとん。柄の部分が正絹(絹100%)の絞りの鏡。是を生かし縁部分の裏地は、やわらかもめん100%に変更した。そしてわたは・・・・なんと?
手引きの国産真綿である。真綿ふとんは人の皮膚にもっとも近い繊維といられ関西中心に愛用者が多い。ふとん全体は薄くとも身体にしっとりとなじみ心地良い掛けふとんである。一般的に真綿は、肌ふとんで500グラム、合い掛けふとんで1000グラム~1500グラムで冬布団の厚い物は適さない。
この2枚のふとんは1㎏の真綿を使用、仕立ては周辺だけキルティングをほどこし、中ほどは和トジで身体にふんわり優しく馴染んでくれる。生まれ変わった40年前のふとんに、お母様に思いをはせておられたN様でした。
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